16GB,32GBという心もとない容量のiPhoneやiPadを心ゆくまで音楽を楽しむ方法について模索してみたが、なかなか思うように行かない件
「いろいろ試してみたのですが…」
引き続き、少ない容量でもiPhoneやiPadを使って心ゆくまで音楽を楽しみたいと思い、無い知恵しぼって考えてみました。
目次
iOS側のアプリは「FileExplorer」を利用
まず、真っ先に思い浮かぶのは「Apple Music」に入ることでしょう。
でも
「月額980円が痛いよなぁ…」
とか
「昔から聴いているmp3ファイルがいっぱいあるから、それさえ聴ければいいのになぁ」
と思っていました。
今回は、サーバに自分のお気に入りの曲を入れておいて、それをストリーミングで曲を聴くことに挑戦してみます。
iOS側に組み込むアプリには「FileExplorer」にしました。
この「FileExplorer」というアプリ、利用するサービスによって、ストリーミングで聴くことが可能です。
無料版と有料版とあります。
・無料版→1個所のみ接続設定が使える
・有料版→2個所以上の接続が可能。
(ここが重要なのですが…)複数のサービスにも接続( WebDAV / DropBox / Google Drive / OneDrive / box )となっており、今回利用する仕組み「WebDAV」を使うには、必然的に有料版を使うことになります。
有料版 FileExplorer
無料版も載せておきます FileExplorer
FileExplorerでいろいろ試してみる
実は、このFileExplorer、iCloudDriveにもアクセスできます。
iCloudDrive上に音楽ファイルを置いて挑戦してみたところ、曲をタップするとOpen Fileと表示され、それをタップすることで曲を楽しむことができるのですが、フォルダ内にある他のファイルが表示されず、曲が終わったら、またファイルリストに戻って選択しなおさなければならない、という残念な仕様でした。
OneDriveやGoogleDriveも同じように試してみたのですが、曲を選択するとダウンロードされてしまいました。
FileExplorerだけでは無理、レンタルサーバをお試しで利用
ということで自分で「サーバ」を準備しなければならなくなりました。
出来れば自分の端末からいらない曲を削除したり…といった操作を行いたいと思いましたので、WebDAVという仕組みを使って構築します。
WebDAVという仕組みで構築するのにロリポップサーバを利用
(ざっくり言うと)サーバ内の指定された個所でのファイル・フォルダを複数の利用者で共有できるサービスで、直接、ファイル作成や削除、編集といった作業ができる仕組み。
そして、そのWebDAVに対応しているレンタルサーバですがロリポップ!
でした。こちらのサーバを10日間のお試しサービスを使って検証していきます。
エコノミー(10GB)/ライト(50GB)/スタンダード(120GB)/エンタープライズ(400GB)
と4種類あります。
僕は、一番お安い「エコノミー」プランにしてみました。ちなみにこのエコノミープランは月額100円(税別)です。
アカウント作成画面です。
希望の「アカウント」「ロリポップ!のドメイン」「パスワード」「メールアドレス」を順々に入力していきます。
入力完了後、すぐ使えるようになります。
mp3ファイルのアップロードについて
さて、自分の持っているmp3ファイルをどうやってアップロードしていくのでしょうか。
https://lolipop.jp/manual/user/webdav/
を参考にしてください。最後まで行くとウィンドウが表示されますので、聴きたいmp3ファイルをコピーしてください。
「Macの方は…」
CyberduckなどのFTPクライアントソフトがおすすめです。
※Finderから「サーバーへ接続」での設定を試してみましたが、僕の環境ではファイル転送の際、エラーが出ましたので、上記ソフトを使って転送することをオススメします。
Macで利用するCyberduckの設定
Macにつきましては、キャプチャを残しておきます。
ファイルから新規ブラウザをクリックし、画面左下の「+」ボタンをクリックします。
WebDAV(HTTPS)を選び、ニックネーム(任意)、サーバ、ユーザ名、ダウンロード先のパスを入力、選択します。
出来上がったらリスト表示されます。作ったブックマークをダブルクリック後、パスワードを入力します。
ウィンドウが表示されますので、音楽ファイルをこのウィンドウ内にドラッグアンドドロップで放り込んでください。
iOSアプリ、FileExplorer側の設定
今度はFileExplorer側の設定です。FileExplorerを起動後、右上の「+」ボタンをタップします。
表示名・ホストURL・ユーザー名・パスワードを入力後、保存をタップします。
さてさて、結果はどうだったのか?と言いますと
「操作のレスポンス(ファイルの選択、次の曲への移動など)がよく、思った通り普通に聴けました!」
好印象!
とても気分よく数日間使っていたのですが、突然こんなエラーが…
「503エラー」
このメッセージが出ると、一時的にサーバーにアクセスできなくなります。
サーバーに負荷がかかって一時的にWebページが表示できなくなる時に出るエラーです。
この表示が出たことで、数秒〜数十秒、場合によっては数分程度、ファイルにアクセスできなくなりました。
「うーん、残念…」
数日間使ったところ、帰りの通勤時間帯(19時位)でエラーが2度ほど表示されました。
共用のサーバーですので、これは仕方のないことなのでしょうか…
それでも興味を持たれましたら、是非チャレンジしてみてください。
「もっと手軽な方法はないのかな?」
と思われた方、DropBoxを使ってみてください。
DropBoxに音楽ファイルをアップロードし、FileExplorerに登録して操作すると、こちらもストリーミング再生が可能です。
ただしこの方法の場合
「ファイルを選択して再生する、次の曲のボタンを押す、曲をシーク(つまみなどを使って、読み取り希望のエリアまで一気に移動する)させる」
といった通常の操作に6〜7秒ほど待たされました。
この「待たされる」ことさえ我慢できれば、選択肢としてアリです。