ASUS X205TAやWindowsタブレットなどの少ないストレージのPCを何とかして増やそうとしました(VHD使用)

  • 最終更新:2016年11月17日21:41
  • 投稿日時:2016年2月2日22:35
  • カテゴリ:Hardware, Tech, Windows
Windows10タスクスケジューラー

asus x205ta microsdxc64gb

「少ないストレージをなんとかして増やしましょう!」

ASUS X205TA、とても素敵なマシンです。今日もしっかり使っています。

僕の所有しているモデルはmMMC64GBが積まれているASUS X205TAですが
「もうちょっと容量が欲しい!その容量を使い勝手のいいものにしたい!」
と思っていました。
で、この「使い勝手の良くする」と敢えて言っているのには理由があります。
ASUS X205TAにはMicroSDXCスロットがありますので簡単に容量を増やすことが可能ではあるのですが「リムーバブルディスク」という扱いが自分にとって問題なのです。
リムーバブルディスクですと、OneDriveなどのクラウドサービスを利用する際、リムーバブルディスクが指定できなかったり、アプリケーションのインストールが出来なかったり、と様々な制約があります。したがって「リムーバブルディスクではない」状態にさせなければなりません。それを解決する手段として今回は「VHD」の設定を行っていきます。

VHDとは

Virtual Hard Disk(VHD)は、ハードディスクドライブと構造的に似せているファイル形式です。
Wikipediaより引用

VHD上には,アプリケーションをインストールできるし,ファイルの削除はゴミ箱を経由できるようになる。
モバイル通信とIT技術をコツコツ勉強するブログより引用

ということで、このVHDの設定、構築の流れを残しておきます。

Windows10デスクトップ
ASUS X205TAのWindows画面です。Windows8.1→10にアップデートしています。
画面左下「Windowsの旗のマーク」を右クリックして「ディスクの管理」をクリックします。

Windows10ディスクの管理
ディスクの管理画面です。
「操作」→「VHDの作成」の順にクリックします。

Windows10VHD作成仮想ハードディスク
仮想ハードディスクの作成と接続画面です。
VHDファイルを作成したい場所を指定します。
「参照」をクリックします。

Windows10エクスプローラ
僕の場合、リムーバブルディスクがZドライブになっていますので…

Windows10VHD作成仮想ハードディスク
Zドライブを指定してファイル名を
VHDSD.vhd
とし

その時に作る容量は、MicroSDXCの容量に応じて指定します。ちなみに僕は64GBのMicroSDXCを使っていますので
60000MB
程度にしました。

仮想ハードディスクフォーマットは「VHD」、仮想ハードディスクの種類は「容量固定」としました。容量固定にすることでアクセス速度が若干速くなるそうです(NAVERまとめより)。

Windows10エクスプローラ
ファイルが作成されるまでじっくり待ちます。
処理が終わると上の画像のようにVHDSD.vhdファイルが作成されました。

この後、ハードディスクの追加および初期化をして使えるようにします。
こちらの記事(SEECK.JP サポート)を参考に作業を行って下さい。僕はドライブレター(Windowsでドライブを識別するために使用される文字)を「X」ドライブにしました。

ここまで作業を行えばマウントされているはずです。ですが、今回作成したこのVHDは再起動するとマウント(OSに利用可能な状態にすること)が解除されてしまいますので、起動時マウントするには更に設定が必要になります。

コマンドプロンプトcmdファイル
メモ帳などのアプリを起動して、以下の入力を行います。

diskpart -s Z:¥attachvhd.txt

————
「Zドライブにある attachvhd.txt (テキストファイル)を実行してください」

保存先はZドライブを指定して、attach.cmdという名前で保存しました。

テキストファイルスクリプト
今一度、メモ帳などのアプリを起動してattachvhd.txtの中身を作ります。

select vdisk file=”Z:¥VHDSD.vhd”
attach vdisk
exit

————
「Zドライブの中の VHDSD.vhd ファイルを選択します。そのファイルをマウントします」

保存先は同じくZドライブを指定してattachvhd.txtという名前で保存しました。

Windows10エクスプローラ
Zドライブの中を確認すると、ファイルが3つ出来上がりました。さぁもう一息!電源を入れた時に実行してもらえるようにタスク スケジューラを設定していきます。

Windows10タスクスケジューラー
「コントロールパネル」→「管理ツール」→「タスク スケジューラ」の順に進みます。
上記画面になりますので「タスクの作成」をクリックします。

Windows10タスクスケジューラー
タスクの作成画面です。
分かりやすい名前をつけます。僕はvhdmountという名前にしました。

タスクの実行時に使うユーザーアカウントを選択します。NAVERまとめではsystemアカウントを使って下さいと書いてます。その場合「ユーザーまたはグループの変更」をクリックしsystemを選択して下さい。僕は自分のアカウントで実行するようにしています。「最上位の特権で実行する」にチェックを入れて、「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択しています。

Windows10タスクスケジューラー
トリガーの画面です。「新規」をクリックします。

Windows10タスクスケジューラー
タスクの開始を「スタートアップ時」最下段の「有効」にチェックを入れました。

Windows10タスクスケジューラー
タスクの作成画面です。こちらも「新規」をクリックします。

Windows10タスクスケジューラー
「プログラムの開始」をクリックしました。

Windows10タスクスケジューラー
条件の画面です。すべてチェックを外しています。

Windows10タスクスケジューラー
最後に設定画面です。「タスク要求時に実行する」にチェックを入れます。

Windows10タスクスケジューラー
画面が小さくて申し訳ないです。真ん中上あたり新たにvhdmountというタスクが登録されました。今のところ電源ONにした時、ちゃんとマウントされています。

青もあります。

赤もあります。

MicroSDXCならこちらはいかがですか?(transcendを勧めないのか…)

128GBもあります…(それでもtranscendを勧めないのか…)

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