格安SIM(MVNO)について情報を整理してみました。

  • 最終更新:2016年11月17日21:40
  • 投稿日時:2016年7月27日16:21
  • カテゴリ:Life Hack, Tech
SIMカード(nanoSIM)

SIMカード(nanoSIM)

今、はやりですね。

我が家はIIJ MIOにお世話になっております。

ファミリーシェアというプランに入っておりまして、月10GBの通信量と通話+SMS(2回線)、そして1回線(データ通信)を追加した計3回線を月4,500円で維持しています。
昼間など利用の多い時間帯ではどうしても通信が遅くなりがちですが、それ以外の時間帯は特に問題なく使うことができます。コストパフォーマンスが優れていると実感しています。

そして、それとは別にWiMAXに入っているのですが、こちらは今年の11月に契約更新となります。

残念ながらWiMAXは解約してもう1回線MVNO(Mobile Virtual Network Operator 仮想移動体通信事業者 以下MVNO)に移行する予定です。なぜなら、自分が使っているエリアでは、通信速度が思ったより上がらなかった(上り・下り共に5Mbps程度)ことと、3日間のデータ通信量が3GB以上となった場合、通信速度に制限がかかってしまって、そのことがストレスに感じてしまったからです。

次はどこのMVNOにするかはまだ決めてませんので、来たるべき移行に備え、ここで格安SIM(MVNO)についてまとめてみました。

格安SIM(MVNO)とは

MVNOと呼ばれる事業者が提供している「格安料金で利用できるSIMカード」のことです。

携帯電話事業は「設備と電波を使うための免許」が必要なため、ハードルが高く他社も簡単に参入できるように規制緩和を行いました。携帯電話事業者(以下キャリア)に対し他社にも回線を貸すよう指示したのが、自社の通信設備を持たず大手キャリアから回線を間借りしてユーザーに提供するMVNOが誕生しました。MVNOは設備や免許も必要ないので、格安価格でユーザーにSIMカードを提供することができます。

MVNOの特徴

  • データ繰越
    規定の通信容量を使い切れなかった場合、翌日または翌月にデータの残量を繰り越すことができます。
  • 端末補償
    SIMとセット購入した端末の破損や故障に対する補償制度で、修理や交換などの優遇が受けられます。
  • 速度切り替え
    MVNOの多くは、高速で通信できるデータ容量に制限があります。この速度(高速と低速)を切り替えられることで容量を節約できます。
  • MNP
    サービス事業者によって店頭とWebで対応が異なります。即日のMNPで申し込める事業者もあれば、そうではない所もあります。
  • SIMカードの追加
    複数枚のSIMカードを追加できるサービスなら、家族や複数のLTE対応機器で利用したい時に通信容量を共有する時などに有利です。
  • 無料公衆Wi-Fi
    プロバイダー系の事業者を中心に追加料金なしで公衆Wi-Fiが利用できる場合もあります。この場合、LTEの通信量を消費しなくて済みます。

MVNOの特色

  • 様々な事業者から選べます。
  • 料金は500円程度から選べます。
  • 利用エリアはキャリアに準じます。
  • 端末はキャリアには勝てませんがそこそこの量があります。別に自分で用意したりすることもできます。
  • 契約期間に縛りがないことが多いです。
  • 通信容量は事業者によりいろいろです。
  • 音声プランやSMSプランなど、自分で必要なプランを選択することができます。
  • キャリアのサービスは基本的に使えません。

MVNOの注意点

  • 通信速度に制限があります。
  • 通信容量も制限があります。
  • 端末の補償サービスが受けられません。
  • 基本的には自前のカウンター(最近は増えてきましたが)を持ちません。mnpに空白期間ができる可能性があります。
  • キャリアのメールアドレスが使えなくなります。
  • キャリア独自のサービスが利用できなくなります。
  • 導入するのに自分で行います。
  • 新端末の場合はデータの引っ越しが必要です(その場合も自分で行います)

MVNOのプラン

大きく分けて下記の3つのコースがあります。

  1. 「データのみ」
  2. 「データ+SMS」
  3. 「音声+データ+SMS」
「データのみ」のプラン

一番格安で契約することができますが、端末によってはバッテリーの消費が激しくなる場合があります(セルスタンバイ問題)。

「データ+SMS」のプラン

上記、データプランにSMSが使えるようにしたプランです。

このSMS対応のメリットとして…

  • SMS認証が必要なアプリ(LINEなど)が使えます。
  • バッテリーの消費がデータのみのプランと比べて減る場合(セルスタンバイ問題が解消されて)があります。

データプランと比べると「月+150円」程度加算することで契約ができます。

「音声+データ+SMS」のプラン

「データ+SMS」のプランに音声のプランを追加したものです。データ通信に700円程度足すことで実現できます。

「データのみ」「データ+SMS」「音声+データ+SMS」のプランに、月にどれだけデータ通信するかを検討
  1. 日次コース
  2. 月次コース
  3. 速度制限コース
  4. プリペイドコース

端末の調達

  1. 機種変更で使わなくなった端末を使います。
  2. 自ら携帯ショップなどで中古の端末を購入します。
  3. 自ら携帯ショップなどで新品のSIMフリー端末を購入します。

SIMカードの大きさを検討

nano SIM / micro SIM / 標準SIMの3サイズとなります。
自分の手持ちの端末、もしくは購入する端末に適合するサイズを調べた上で契約を行います。

MVNOの契約から設定までの手順

  1. 格安SIMが使える端末を用意します。
    SIMフリーのタブレットやスマホを入手します。または中古や機種変更で余った「ドコモやauの端末」を用意します。
  2. 店頭やWeb(直販サイトやネットショップ)で契約を行います。
  3. 開通手続きをします。
    Webの場合、入手したパッケージの説明にしたがって、専用ウェブサイトやフリーダイヤルなどから開通手続きを行います。
  4. 接続情報を確認します。
  5. 端末にSIMを挿入します。
  6. 接続先の情報を設定します。

速度制限がかかったときのアプリの使い勝手は?

  • メールやLINEなどは問題ありません。
  • ウェブサイト検索は、画像の読み込みに引っ掛かりがあり制限を感じるものの閲覧可能です。
  • ラジコやスカイプは音声が途切れません。
  • さすがにHD動画の再生は止まります。
  • アプリ、電子書籍などのダウンロードは厳しいです。
  • 地図がなかなか表示されません。

MVNOの今(2016年7月現在)

  1. 料金が割安になります
  2. 端末 個性派モデルが登場しています
  3. SIMフリースマートフォンが増えてきました。更に通信系以外の参入も相次いでいます。NTTコミュニケーションズやIIJ以外では

    [流通・量販系] -> イオンリテール、ビックカメラ
    [コンテンツ系] -> U-NEXT

    などが台頭してきています。

  4. 付帯サービス
    • 店頭で申し込めるMVNOが増えてきました
    • ポイント還元で差別化を行ってきています。
    • ex,DMMモバイル / U-MObile / 楽天モバイル / TONE / So-netモバイルサービス など

  5. 特定のデータ通信が無制限
  6. ex,OCNモバイルONE -> 050plus / マイポケット -> モバONEアプリ

  7. SIMカードの追加
  8. 複数の機器や家族で格安運用することができます。

  9. MNPの流れ
  10. [Webで申し込み]->[SIMの発送]->[SIMの到着]->[自分で回線の手続き]

(補足)キャリアについて

ご存知のとおり、キャリアは大手3社「NTTドコモ,au,SOFTBANK」です。

キャリアのひと月当たりの平均額

ひと月の料金は通話とデータ通信を合わせて平均6,000円後半~位です。

利用エリア

全国です。

契約期間

大体2年での設定です。

コースは?容量は?端末は?

「コース」-> 基本は「音声+SMSとデータ通信のセット」で契約します。
「容量」-> 1GB/月~ から始められます。
「端末」-> 数多くある中から「SIMカードとセット」で契約します。

サービスは?

メール、コンテンツサービス、ポイントサービスがあります。

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